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2012.12.08

NAHAマラソン完走記(その4)~ゴールへ

NAHAマラソンに備え、いろいろと準備をしてきたつもりの僕だったが、大きな確認ミスをいくつか犯していた。

そのひとつが関門。
関門があることはもちろん知っていたが、それが何キロ地点で、制限時間が何時なのかまったく確認をしていなかったのだ。

21.3㎞地点の関門が12時15分、スタート3時間15分後。
中間点の通過が3時間7分ちょっとだったので、制限時間6分前ぐらい?で通過したことになるが、「関門まであと3分!」というアナウンスがレース中の記憶としてある。実際のところよくわからないが、要はかなり焦ったということ。
関門は無事通過したが、「もしもう1回トイレに行っていたら」「脚の痛みで少しでも歩いていたら」と考えると背筋が凍る思いだった。


レース後半。

脚の付け根の痛みはひどくなってきたようで、何度か沿道でストレッチを行う。
そうすると少しましになるようで、コースに戻って走る。
この先不安だが、前に進むしかない。

25㎞地点手前、お土産屋さんが振舞ってくれる沖縄そばを食べて燃料補給。
時間の余裕はないのかもしれないが、せっかくのNAHAマラソン、楽しまないとということで、8分ほどの給食タイム。

25km 3:44'47 3:25'14 46'47

以降、沿道の応援に応えながら、とにかく楽しい雰囲気を作ることを心がけ、ゆうちんの様子を確認しながら前に進む。

沿道の応援で力になるのは、太鼓などの鳴り物の音。
太鼓って、人間の原点の音楽なんやろなぁって思う。
そんなことをゆうちんに語りかけながら、ゴールを目指す。

30㎞手前で2回目のトイレ休憩。
今回は、ほとんどランナーが並んでいないトイレをゆうちんが見つけ(これは彼女の大ヒットだった)、3分ほどのロスでコースに戻る。

30km 4:27'41 4:08'08 42'54

「脚が上がらへん」とゆうちん。
「無理に蹴ろうとせんと、一歩一歩置いていくだけでええから」
粘りの走りがつづく。

時折沿道に上がっては、ストレッチを行いコースに戻る。
今のところ、止まりこそすれ、歩いてはいない。
とにかく、歩きながらゴール目指すことはしたくなかった。
脚の痛みを考えたら、たとえば、歩きと走りを交互に入れて前に進むという選択肢もある。
でも、何としても歩かずに完走させたい。
歩いてしまったレースの敗北感を味あわせたくない(僕は何度も味わった)。

その頃ゆうちんも、同じようなことを考えていたらしい。
(周りのランナーがたくさん歩いているので自分も)歩きたい、歩きたい。
でも、一度歩いてしまったら、もう走れないかもしれないので、がんばって走ろう。

33.1㎞関門(スタート5時間後)は、制限時間6~7分前に通過。
あとは、ゴールの制限時間のみ。

35km 5:09'46 4:50'13 42'05

沿道の応援に、積極的に「手ぱっちん」をし力をもらいながらゴールを目指すゆうちん。
脚の痛みは、奇跡的になくなっていたようで、走りに集中力が出てきた気がする。

「残り5㎞」地点で、手元の時計で5時間27分台。
制限時間の6時間15分まであと48分。
ストレッチの時間を考え、キロ9分ペースで計算すると、貯金は3分。

「このペースを維持すれば、ゴールできるから」
細かいことは言わず、このままでいいということだけ伝える。

「残り3㎞」で、完走を確信する。
そのあと、ゆうちんがはじめて「間に合う?」と訊いてきた。
彼女なりに、ゴール目指して闘ってるんや。
「大丈夫。このまま走り続けたら大丈夫やから」

沿道の係員が「ここから歩いたら完走できないよ~」と叫んでいる。
そう、走り続ければいいだけだ。

40km 5:50'58 5:31'25 41'12

あと2.195㎞。
沿道は、大きな声援に包まれている。

残り1㎞の表示を見て、僕の目に急に涙が溢れてきた。
「何で俺が泣いてんねん」
と自分に突っ込みながら、でも、横を走るゆうちんの走りに感動している。

いよいよゴールが近づいてきた。
奥武山陸上競技場に入る手前で、高校生スタッフが「お帰りなさい」を声を掛けながら迎えてくれる。
ゆうちんも、それに応えながら目に涙が溢れる。
僕も泣いている。

そして、そのままゴール!
だったら感動的だったのだが・・・。


競技場に入ってからトラックを約4分の3走るのだが、そのトラックが土のトラックで、大雨で泥沼状態。
一歩一歩、ぐちゅ、ぐちゅという感じで走りにくく、ランナーのほとんどみんな歩いている。
「おいおい、42キロ走った後の最後の花道やのに、何で歩くねん!」
何とか、ゴールラインを超えるまでは走りたいのに、ゆうちんも、
「脚痛いのにこんなん走られへん」
とほとんど歩く。

ゴールラインでも、みんなカメラに写りたく立ち止まり大渋滞。
光の中のゴールを颯爽と駆け抜けるというイメージは、無残にも打ち砕かれた、ぐだぐだなゴールシーンになってしまった(苦笑)

でもまあ、これもまたよしやな(苦笑)

Goal 6:08'29 5:48'56 17'31

その後、完走賞を受け取り、完走メダルを掛けてもらい、本当にゴールしたことを実感。

IMG_3385

すごいよ、ゆうちん。
初マラソン完走、おめでとう!


---

ネットタイムで5時間切りなんてとんでもないタイムになったけど、目標どおり歩かず走りとおせてよかったです。(ストレッチで止まるのと、ラストのトラックはゆるしてね・笑)

あらためて完走記を読み返していて、前半は、重苦しくわくわく感がない文章で嫌なんですが、僕のその時の感情が、正直に表れているとも言えます。
後半は、ちょっと前向きなテイストで書いてみました。

多少、記憶があいまいで、実際と違っているところや、タイムも自己計測なので、完走記を書いていて整合性が取れないところもありますが、まあ、嘘は書いてないので(笑)、こんな感じやったんやな、と思っていただけたら幸いです。

ゆうちんには、手記を頼んでいますので、掲載できたら読んでやってください。

とうことで、長々とお付き合いありがとうございました。

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コメント

ゆうちん完走おめでとうございます。
この思い出は5年・10年・50年と二人の間に残り続けるでしょうね。

また走りたいと言っています?だとしたら名コーチ!!
もし、もう2度と・・と言っているとしても来年も再びコースに戻してくださいね。お二人とも頑張って!!

投稿: まさ | 2012.12.10 10:48

初フル完走の喜びはサブ3や他の何より、
大きいものと僕は思っています。
自分でもフルマラソン完走できたんや~っと
言う感慨深いものがしみじみとこみ上げてきて。
ゆうちんもきっとそうだと思います。

良い思い出出来ましたね、ほにゃさん!

投稿: TGCの青ちゃん | 2012.12.10 12:21

まささん
ありがとうございます。
今、「また走りたい?」って訊いたら、「うん」って\(^o^)/
名コーチの仲間入りだぁ!(^^)

投稿: ほにゃらか | 2012.12.10 21:17

TGCの青ちゃん
ありがとうございます。
鈍感なゆうちんも、ようやく実感が湧いてきたようです。
それに立ち会えて、よかったと思います(^^)

投稿: ほにゃらか | 2012.12.10 21:19

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