息子が、今日で6歳になりました。
早いものです。。。
息子の出産予定日は、1999年12月31日でした。
世の中がミレニアムブームで盛り上がっている頃で、私も、2000年1月1日に生まれるのを期待していました。
そんな中、予定日の2ヶ月と少し前の1999年10月25日、妻が切迫早産で入院し、そして、その8日後の11月2日に息子は誕生しました。
予定日より2ヶ月も早く、体重は1520gの未熟児でした。
妻が入院中は、当時2歳の娘を抱え大変でした。
このときのことは、今でもよく思い出します。
FRUNの会議室で、子供が生まれたことを書いた後、たくさんの方からお祝いコメントをいただき、そのお礼にかいた文章があります。
過去にも公開したことがあるかも知れませんが、6年前を思い出し、ここに転載します。
今読み返すと言葉足らずなところがあるので、注釈を入れておきます。
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10/25に、家内が体調の不良を訴え入院してから、激動の2週間でした。
入院した日に、娘が病院のベッドから落ち(*1)、頭に怪我をしました。
怪我は大したことはなかったのですが、なにぶん頭の事ですので、その夜は、何度も起きて、娘が息をしているか確かめました。
10/27からは、娘が熱を出し、病院通いになりました。
最高40.4度まで上がり、今日時点(*2)でも完治していません。
明日また病院です。(でも、もう大丈夫そうです)
何より大変だったのが、急に母親と離ればなれになったショックからか、娘が言うことをきかなくなったことです。
おむつ換えるのイヤ、服着るのイヤ、くすりイヤ、お熱計るのイヤ、あれイヤ、これイヤ。おとうさん、だっこだっこ。
顔からは「表情」が消え、別人のようになりました。
そんな最中の11/2、AM3時、病院から電話が入りました。
「陣痛が始まったのですぐに来て下さい!」
驚いて飛んで行きました。
医者の説明では、
抑えることが出来ないので出産させる。(*3)
しかし、自分で息が出来ないかもしれないので、小児科の医者と連動して処置を行う。
その後、未熟児の治療が出来る施設に救急車で搬送する。
という事でした。
医者に、「あかちゃん大丈夫ですよね?」
と聞いたら、「それは何とも言えません」
と言われ、頭が真っ白になりました。(*4)
廊下で待っていた数十分は、とても長く感じました。
助産婦さんから部屋に通され、
「泣き声、聞こえましたか?男の子ですよ。自分で息もできてるし、色もいいし元気ですよ」
と言われ、中を見ると、小さいけれど、元気なあかちゃんがそこにいました。
うれしいというより、ホッとした、というのが正直なとこです。
その後、救急車で、別の病院に搬送されました。
私も救急車に乗って、一緒に行きました。
搬送先の病院で、処置の間、1時間位待たされましたが、この1時間も長く、つらい時間でした。
でも、中に通され、保育器に入った「我が子」を見たとき、涙がこぼれました。
小さいけれど、しっかりとした「生命」がそこにありました。
今日、家内は無事退院出来ましたが、あかちゃんは、しばらくは病院にいなくてはなりません。
明日から、おかあさんの「おっぱい」をあかちゃんに届ける日々が続きます。(*5)
でも、一日一日成長する我が子をしっかりと見守って行きたいと思います。
夕食は、久しぶりに親子3人で食べました。(*6)
娘は、いままでの「表情豊か」な娘に戻りました。
「心のケアに1ヶ月くらいかかるかなぁ」
と家内と言ってたのですが、心配無用でした。
この様子なら大丈夫そうです。
熱も、久しぶりに36度台に下がりました。
つらい2週間でしたが、新しい家族が増え、娘との絆が深まった(と私は思っていますが、娘は?)事で、すごく有意義な2週間になりました。
長文になってしまいました。
お礼だけ書くつもりがついつい・・・
最後にもう一度、
本当にありがとうございました。
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*1 入院している妻のベッドで遊んでいて落ちました
*2 この文章は、1999年11月7日に書いきました
*3 通っていた(=入院した)病院は、早産の可能性がある場合、事前に未熟児施設のある病院に搬送することになっていますが、このときは急に産気付き、搬送不可能でした。
*4 妻の主治医は、とてつもなく頼りないヤツでした。あまりの頼りなさに、入院している妊婦から嫌われていました。この時もこいつ、顔面蒼白で、それを見たこっちも真っ白になってしまいました。(苦笑)
*5 それから1ヶ月半、2~3日に1度、仕事が終わった後、冷凍した母乳を15km離れた病院へ届ける日々が続きました。
*6 1999年11月7日、妻が退院して戻って来た日の夕食です。
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昨夜、あらためて妻の育児日記を見てみたら、実は娘は肺炎で、この後もしばらく熱が続き、入院寸前まで行ったみたいです。(今では記憶はないですが)
育児日記を読んでいて、妻とふたりして泣きました。
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